アレルギーの原因は様々ですが、ダニアレルギーは喘息や鼻炎の5〜8割、子供の喘息では9割以上の原因と考えられ、ダニは室内のアレルギーの原因物質として重要視されています。乳幼児期には食べ物が悪化の原因として考えられることが多いアトピー性皮膚炎でも、成長するにしたがって食べ物よりも、ダニなどのホコリが重要な原因になっていると考えられています。
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、細胞間脂質の減少から、皮膚のバリア機能が低下し、様々な外的刺激に対して敏感になっているといわれています。皮膚へ刺激を与えるものを除去したり排除していくことは、治療をすすめていく上で、とても大切なケアとなります。
エアコンをつけたときに鼻がムズムズしたり、鼻汁が出る。また、朝起きると鼻が詰まっている。この症状は、ダニやハウスダストによるアレルギー性鼻炎と考えられ。日中は症状が出ることがあまりなく、花粉症のように特定の季節に限って症状が出る方もいます、季節を問わず症状が気になる方も多く、この方たちの5割以上の方がダニやハウスダストのアレルギーがあるといわれています
ふとんに入った直後や夜中から明け方にかけての喘息発作、経験される方も多く、気管支喘息の発作は夜間に多いという特徴があります。これはふとんに含まれるダニ埃が、ふとんを敷いたときや寝ている間に舞い上がり、呼吸を通して吸い込むことに原因があります。長年使用したカーペット(絨毯)も同様に多量のダニ埃を含んでいます。
また入院するとそれまでと治療方法は変わらないのに症状が治まり、退院して自宅に戻ると再び発作を起こるということを経験される方がいますが。ダニ埃の量が病院と比べ自宅のほうがダニ埃が多い為、それらを吸い込むことが大きな原因の一つと考えられています。